一枚いいストールを持ってるかどうかで、
差がでてくるのが30代です
ファリエロサルティ(Faliero Sarti)ペドロ(PEDRO)の特徴
ファリエロサルティの中でも定価10万円ほどの
高価なストールのペドロ。
何でこんなに高いの?
そう思われる方も多いと思います。
私もそう思いました(笑)
そこで今回はペドロの価値を考えてみたいと思います!
素材:カシミア70%、シルク30%
サイズ:幅80cm×長さ185cm
カシミア×シルクの組み合わせは
ラグジュアリーブランドではニットやストールで使われていることが多々あります。
大草直子さん、三尋木奈保さんの著書でも掲載されている、DRAWERのリブクルーニットもカシミアシルク。こちらは、42,800円。
ニットコレクションのクルチアー二では、カシミア70%・シルク30%のカーディガンが105,840円。
クルチアー二ではカシミア100%のニットよりも高いようです。
カシミア100%との違いは、シルクが含まれることで滑らかでさらっとした質感になっていること。
また、光沢もカシミア100%と比べて照りが上品になっています。
カシミアシルクの素材は、とろけるような肌触りで軽いため、ノンストレスの着心地です。
ファリエロサルティでもペドロと同じカシミア70%・シルク30%の配合で、
エンリカ(Enrica)、エンリー(Enry)、ディアネッタ(Dianetta)
などがあります。
上記3点は同じような厚さ、素材になります。
エンリカの素材とペドロの違いを質問される事が多くございますので、
比較してご紹介しようと思います。
エンリカ(Enrica)とペドロ(Pedro)の違い
まず、巻いた時の印象が明らかに異なります。
左がエンリカ、右がペドロ
私の勝手な印象なのですが、エンリカは40代、ペドロは60代のような年輪のようなものを感じます。
その歳の人が似合うとかではなく、それだけ熟練されて、洗練されて仕上がっているというストール年齢のようなもの。
それゆえに、エンリカは正方形ストールで、程よい上品さで様々な巻き方で
お楽しみいただきたいお品、自分らしさを切磋琢磨しながら作り上げている段階のストール。
一方でペドロはあえてシンプルに一巻きで巻いたり、崩してストールの存在感を楽しみたいストール。
少し変形した長方形で波打ったデザインになっています。
ドレープが綺麗に出て、どう巻いてもこなれ感が発揮されるデザインになっています。
経験を蓄積し考え抜いて、不要な部分を削ぎ落とされた素材の心地よさ、デザイン性が出ていて、
巻いた瞬間の「本物」感はぜひお試しになっていただきたい。
厚みは、エンリカを2枚重ねたぐらいの厚さがペドロになります。
エンリカは隙間がある織りになっていますが、ペドロはニット編みで目が詰まっています。
柔らかさや触り心地も2枚重ねたような感じが近いと思います。
エットレ(Ettore)とペドロ(Pedro)の違い
次に似たデザインのエットレとペドロを比較してみましょう。
エットレとペドロの違いは、素材とサイズになります。
下の写真の左がエットレ、右がペドロになります。
見た目はほとんど一緒ですよね。
エットレはバージンウール70%・シルク30%、サイズは85cm×長さ185cm
ペドロはカシミヤ70%・シルク30%、サイズは80cm×185cm
エットレはバージンウール、ペドロはカシミアという違いですね。
素材が異なるので肌触りの差は若干あるものの、どちらも心地よく極上の肌あたりです。
サイズに関しては、5cmの差なのでエットレの方が少しボリュームが出てきます。
今回は同じライトグレーで紹介しており、
右の写真は上がペドロ、下がエットレになります。
カシミアシルクのペドロの方が気持ち白っぽく見えますよね。
これは、ウールとカシミヤの糸の太さの違い、糸の光沢が異なる為です。
また、大きさ、素材が異なる為、重さも変わってきます。
ペドロ約200g
エットレ約215g
先にご紹介したエンリカは約120g
ちなみに、
ジョンストンズの大判カシミアストールは380gで70cm×190cmなので、
エンリカが160cm×160cm、
ペドロが80cm×185cm
と考えると、重さが明らかに軽いのが分かります。
ジョンストンズのカシミアストールの温かさと、
ペドロの温かさは同等ほどで、
素材の軽さを考えると持ち歩き、巻き心地ともに軍配があがるかと思います。
丸めて小さく折り畳むと、右の写真のように。
大きさは
横17cm、縦16cm、厚み11cmぐらいになります。
この大きさで200gなら持ち運びにも本当に便利ですよね。
また、サイズ感も幅が80cmなのでカーディガン感覚で羽織る事も、
膝掛けもしやすい大きさです。
この軽さと極上の巻き心地の秘密は、
非常に細かい糸で編み上げていること。
細い糸で編みあげる事により、軽さがうまれます。
さらに、カシミアシルクの糸というのは、保温性、吸湿性が優れており、糸と糸の間の温度を保ち、非常に温かに巻いていただけます。
また、表は圧縮された独特のうねりがあり、裏面はタオル地のような細かいループのような編みになっています。
先日、NHKの「プロフェッショナル」という番組で、デザイナーの皆川明氏が出演されていました。
その番組で、デザインの案を考えているシーンがあり、
消しゴムのカスが溜まった様子、白と黒の紙を切った切りくずなど、
自然にできた産物にこそ美しさがあると仰っていたのが印象的でした。
考えて作られたものより、「偶然の」自然にできる造形が本当に美しい・・・
ペドロはそんな力があるなと思わせてくれる自然体の美しさをもたらしてくれます。
また、ヒルナンデスでニュースキャスターの陣内貴美子さんの私物として
ファリエロサルティのストールが紹介されていました。
そのストールがこちらのペドロだと思います。
番組の中でも陣内さんが「どう巻いてもカッコよく決まる」
と言っていて平野ノラさんがほっかぶりにしていましたが、
笑いの筈が、パリジェンヌみたいでカッコ良かったです(笑)
ペドロは『気張らなくて良い究極のベーシックストール』です!