こんにちは、Faliero Sarti専門店、店長の蒔田です^^
こちらのブログではカシミヤのストールの偽物について書いていますが、
ファリエロサルティの偽物を判断したいご要望をいただきましたので
ファリエロサルティ(Faliero Sarti)本物と偽物の見分け方
も作成しました。
皆さまのご参考になれば幸いです。
さて冬と言えばカシミアのセーターやストールなどが活躍する時期ですよね。
最近ではカシミヤと言っても安い物~高い物までピンキリですよね。
ユニクロさんでもカシミア100%のセーターを8,900円ぐらいで出していたり、
(年始のセールでは3,900円ぐらいになってましたよね)
インターネット通販でも3,000円ぐらいから売られていたり、
と最近は安いカシミア製品も多くなってきました。
ちなみにファリエロサルティでも
VERA(ベラ)定価83,000円
MACKY(マッキー)定価68,000円
のカシミア100%の商品もございます。
(ご希望の際はお問い合わせくださいね。)
さすがサルティさんプライスですね。
ではこの値段の差はいったいなんでしょうか?
ブランドの名前で高額なんじゃないの?
との声も聞こえてきそうですが、
それはカシミアのランクにあります。
そもそもカシミアは中国、モンゴルなど中央アジア諸国に生息する山羊のうぶ毛を
年に1度の生え変わりのの時期だけ刈り取る事のできる貴重な素材なのです。
一頭からは約200g、それを精査していくと80gほどしか取れず、
マフラーなら1頭~2頭、
セーター(ストール)は4頭、
コートにもなると30頭ほどの毛が必要になります。
それゆえに高額なカシミアなんです。
ではなぜ安価な物がでてきているのか。。
カシミアの素材について気になるニュースがありました。
ニュースで報道されていましたが、
カシミア商品の偽物が出回っているそうです。
タグにはカシミア『cashmere100%』と書いてあるのですが
実際はカシミアの割合が表示より少なかったり、全く使われていなかったと言うのです。
消費者庁の検査ではインターネット上で販売されている
カシミアストール23製品中4製品しかカシミヤが含まれていなかったそうです。
ニュース番組でも実際の検証をおこなっていたのですが、
・インターネット通販で購入の3,000円の商品
・インターネット通販購入の7,000円の商品
・アメ横購入の7,000円の商品
・量販店で購入の12,000円
4つの商品で検証した所、
インターネット通販の7,000円の商品と、
アメ横で販売されていた7,000円の商品にはカシミアが全く使われていなかったというのです。
インターネット通販の7,000円は羊毛に合成繊維を混ぜたもの、
アメ横ではアクリルとレーヨンでした。
そして商品は共に中国で仕入れたものとの事でした。
カシミアの原産地が中国近郊のため、
最高級ランクの一部を除いては大半が中国で加工される事が多いです。
その後各地に出荷されて製品化したり、
中国国内で加工されその工程で縦糸に繊維を紡いだ物を使い、
横糸にカシミアを使ったりといった偽造カシミアが作られたり、
そもそもタグだけカシミアのタグを付けたりといった悪質な商品が作られているそう。
その悪質な商品を中国の業者がカシミアと偽って売り、
通販業者が業者の言葉を鵜呑みにして検査等を行わずに売ってしまっているのが現状のようです。
3,000円の商品でも本物のカシミアだったので安いから偽物、
高いから本物ということはないのですが、カシミアでも品質はピンキリです。
カシミアは値段が10倍違うとだいぶ物が違います。
カシミヤの原毛は6等級にランク分けされ、
細さ、長さ、白さによって異なります。
最も高級とされる原毛はスーパーホワイトと呼ばれ、細くて、長さがあり、白い原毛です。
・細いほど、きめが細やかでしなやかな生地になります。
・長いほど、ほつれにくく質の良い生地になります。
・白ければ、そのまま染色できるので脱色の工程を経ない分糸が傷まなくなります。
良質なカシミアの見分け方としては、
繊維が細かく細いもの(毛が細いものほどチクチクしません)。
毛を一本透かしてみて、ムラがあると撚りが甘いため毛玉ができやすいです。
さらに、一度生地や糸になったものの製品化の後に余った切れ端等の繊維くずを集めて、
もう一度加工、脱色、染色を施した、「再生カシミア」なるものも存在するそう。
これが安価なカシミアの商品のようですね。
このようにカシミアの品質はピンキリです。
カシミヤの質は値段に匹敵した事を考慮して、信頼のあるブランドでご購入される事をおすすめいたします。
ファリエロサルティはイタリアの老舗テキスタイルメーカーです。
触っていただくと分かるのですが(通販なので直接触れず申し訳ないのですが。。)
この肌触りはファリエロサルティならではの
素材へのこだわりと技術がなければ実現できない肌触りです。
ぜひあなたの肌で感じてくださいね。
(なんだか締めが某CMのようになってしまいましたね(笑))