カシミヤ繊維というのは、アジア大陸の季節の温度差が激しい高地や
山岳地方で飼育されている
「カシミヤ山羊(Capra Hircus Laniger)」
の産毛(うぶげ)です。
このような土地では冬場の気温が
約―30度くらいまで冷え込みますが、
山羊の身体には厳しい冬の寒さから身を護るために、
通常の粗い毛の下にもう一層の
非常に細いウブ毛が生えています。
この産毛(うぶげ)がカシミヤ繊維になります。
このうぶ毛を春の生え変わりの時期に拾い集めるか、
くし等でブラッシングをして集めるのですが、
集めるのには、非常に手間がかかり、
しかも1頭につき150gから250gしかうぶ毛を取ることができず、
セーターを作るには山羊約4頭分のうぶ毛が必要となります。
このように1頭からごくわずかしか取れないので、
カシミヤは非常に価値が高くなっています。
また、カシミヤ繊維の取れるカシミヤ山羊は主に、
中国の北西部地方、モンゴルやイラン、
ネパールのヒマラヤ地域などの高い台地に住んでいます。
精製前のカシミア繊維の最大の収穫量は中国が一番で、
その採取量は1年あたり約1万トンになります。
カシミア繊維の世界総採取量は
年間推定1万5千トンから2万トンなので
中国での収穫量は全体での50~75%の
シェアを誇っていることになります。
中国恐るべし!!!
使用した人なら分かると思いますが、
カシミヤ繊維は、肌触りの良さと
その希少性から高級素材として人気ですよね。
ただ、その識別方法の難しさから
羊毛などを混ぜる偽装が後を絶たず、
「流通量は生産量の4倍」と言われています。
非常に残念なことですよね。
しかし2009年9月、岩手県立大学の
倉林徹教授らの研究チームが、
テラヘルツ波を照射し、振動波を確認することにより
カシミヤの純度を数分で識別する技術を開発したことで
偽物排除に向けての動きが活発化しているとのことですので
現在は、安心して購入することができます。
もちろん、当店では偽物は一切扱っておりませんので
その辺はご安心くださいね。
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