ウールは、1本1本の繊維がくるくると、ちぢれています。
クリンプと呼ばれるこの縮れのおかげで、羊毛製品は、約60% も の空気を含んでいるので、ふわふわとしています。また、乾いた空気というのは、断熱性がとても高く、ウールの製品を身に着ていると、冬は暖かく、夏は涼し く過ごせるのです。化学繊維で出来た合成製品などは、吸湿性も低く、どんなに空気を含ませるように製造しても、ウールのような独特のふっくらとした手触り や断熱効果は、あまり期待できません。
ウールの持つ特徴について簡単にお話したいと思います。
1 繊維に伸縮性と弾力性があり、シワがつきにくい(天然の防しわ加工)
2 熱が伝わりにくく、保温性に優れている
3 水をはじく性質を持つのですが、湿気を良く吸収するので、汗をかいても嫌な湿った感じが少ない。
4 すぐにピリング(毛玉)になりやすい。
5 燃えにくい繊維である。
6 梳毛織物はアタリが出やすいので、アイロンは当て布が必要です。
また、虫に食べられやすいので、長くしまって保管する場合には防虫剤を使用するなど、注意が必要です。
水の影響を受けやすいので、一般的には水洗い洗濯は避けてください。
(但し、ウォシャブル加工製品は水洗い可能)
次回はもう少し深く突っ込んでウールの話をしたいと思います。